母乳育児 私の母乳育児


私の母乳育児生活について載せています。 2005年8月現在(息子5ヶ月)、母乳育児継続中なので、少しずつ更新していきたいと思っています。

入院中〜授乳がうまくいかない焦り〜

産後1日目はほとんど乳汁は出ていなかったので、とりあえず乳首を吸わせた後、ミルク10mlを足していました。
2日目は母乳+ミルク20ml。1日目に比べると少しだけ母乳の出がよくなってきたような感じでした。乳房マッサージを受けたときに、「これだけ出てるんだったら、昼間はミルクを足さずに頑張ってみて」と言われました。
母乳で育てたいという思いが強かった私は、出が良いと言われてとても嬉しかった覚えがあります。昼間だけでなく夜も、息子が欲しがるたびにお乳を飲ませました。おかげで極度の睡眠不足にはなりましたが、産後3日目以降はミルクなしで頑張りました。
その努力が報われたのか、退院する頃には母乳パッドがぐっしょり湿ってしまうほど出るようになりました。

分泌は順調だった私ですが、実は授乳の時間は憂鬱な時間でもありました。
私の抱き方が悪いのか、なかなか乳首を口に含んでくれないのです。乳首をくわえさせるまでに何分もかかっていました。
いろんな抱き方をためしてみましたがなかなかうまくいきません。頑張って飲ませようとしているのに、乳首をくわえるどころか反対方向を向く始末…。
私のおっぱいが嫌いなのかなぁ…。授乳のたびに憂鬱になっていました。
なんとか口にくわえさせることができたとしても、慣れない抱っこで手も足も変に力が入ってプルプル震えていました。
産院で同じ日に出産した方がスムーズに授乳している姿を見て、どうして私はうまくいかないのかなと焦ったものでした。

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産後1ヶ月〜足りてないのかな…という不安〜

退院後しばらくすると、乳首を口にふくませることにはだいぶ慣れてきました。私も抱き方や要領が分かってきたし、息子も飲むのがうまくなったんだと思います。
うまく授乳できるようになると、授乳の時間が楽しくなってきました。分泌も順調で3時間おきの授乳。

ところが、生後3週間ごろから授乳間隔が開かなくなってきました。午前中は3時間おきで大丈夫なのですが、昼すぎあたりから息子が活動モードに入ると、頻繁にお乳を求めてきます。
授乳し終わって30分くらいでまたぐずりだし、また授乳…。それが3時間くらい続きます。昼間は常に授乳してるんじゃないかっていうくらいです。でも、不思議と夜になると欲しがらなくなり、3時間おきの授乳。毎日この繰り返しです。
分泌が順調だったとはいえ、さすがに授乳の回数がこれだけ増えるとだんだん出なくなってきます。昼間は乳房も全然張らず、ふにゃふにゃになっていました。

実家の母もそんな様子をみて、「出てるのかねぇ?」と心配そうに言っていました。

母としては本当に心配しての言葉だったと思います。食事&お世話担当の母にとって、「お乳の出が悪い=自分の作る食事が悪い、世話不足」というような気持ちがあったようでした。
でも、私にとってはその言葉が余計にプレッシャーになり、「足りてないのかな?」と頭の中はそればかり。息子がお乳を欲しがるたびに、私まで泣きたい気分になっていました。いっその事ミルクを足してしまおうかと何度思ったことか…。

そんな時、ちょうど自治体の保健師さんから電話がありました(新生児の家庭への電話相談みたいなものが行われているのです)。ちょうどよい機会なので、そのことを相談してみました。
保健師さんによると、そのような事はよくある事なのだそうです。
ママのおっぱいの状態を整えるために赤ちゃんも頑張って何度も何度も吸おうとするのだとか。たくさん吸ってもらうことでお乳の出がよくなるので、欲しがった時はその都度吸わせるように、2〜3ヶ月になればお乳の出も安定してくるとの事でした。

ちなみに、お乳が足りてるかどうかは、おしっこの回数がひとつの目安になります。私の場合、その当時でおしっこ10回以上/日、うんち8回/日だったので、母乳不足の心配はまずないと言われました。
そうと分かると、少しスッキリしました。
昼間は頻回授乳でお乳スッカラカンだけど、とりあえず欲しがるだけ飲ませることにしました。

振りかえってみると、頻回授乳をしていた期間は2週間ほど。その後また3時間おきの授乳になりました。きっと、お乳の出も安定してきた時期だったのではないかと思います。
1ヶ月検診でも体重の増加は順調(+1kg強増加)。やっぱり母乳不足の心配はまったくありませんでした。

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生後3ヶ月〜またもや母乳不足の心配〜

1ヶ月検診のときに、「3時間おきの授乳ではなく、欲しがったら与えるというやり方に変えてみてください」と言われたので、そうすることに(それでもだいたい3時間おきにおなかが空くようでしたが…)。
お乳は以前よりも張らなくなってきて、吸われるとズーンという感じがして湧いてくるようになりました。授乳中に息子がむせてしまうほど、分泌は良かったです。

母乳育児は極めて順調だったのですが、3ヶ月半ばくらいから再び「母乳足りてるのかなぁ…」と思うようになりました。
というのも、あまりにも「お乳が張る」という感覚がなくなってしまったためです。以前は少し授乳間隔が開いただけでカチコチになっていたのに、ほとんど張ってると感じることがなくなってしまったんです。
それに、以前はすぐに母乳パットがぐっちょり濡れてしまっていたのに、最近はそんなに漏れてないことも気がかりでした。お風呂に入るとお乳がピューピュー出ることも多々あったのに、最近ではそんなこともない。 母乳の分泌量が減ってしまったのかな?

少し心配になって、搾乳したお乳の量を測ってみたりもしました。
でも、左右で100ccとかそんなもの。この時期の赤ちゃんはミルクだと200ccとか飲むんだよな〜と思うと、ますます足りてるのか心配になってきました。もちろんミルクの場合よりも授乳回数は多いけど、やっぱろ足りてるのか不安。
でも、息子はそんなにおなかを空かせている様子もなく、授乳間隔も3〜4時間(夜は6時間くらい)は開いているので、4ヶ月検診まで少し様子を見ることにしました。

4ヶ月検診で身体測定をすると、体重は6500g強。出生時より3500gほど増え、発育は特に問題ないということでした。お乳が足りてない場合は授乳間隔が開かないそうで、その点から見ても母乳は足りているそう。それを聞いてひと安心。あまり気にしないことにしました。
「溜め乳」タイプと「差し乳」タイプとがあると言われていますが、どうやら私は後者のタイプなようです。

後で分かったことですが、搾乳したお乳の量を測るというのも無意味なことらしいです(搾乳した時よりも実際に赤ちゃんに吸ってもらってる時の方が分泌量が多くなるため)。

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生後4ヶ月〜遊び飲み〜

生後4ヶ月を過ぎたあたりから、おっぱいを飲む量がグンと減りました。
この頃になると満腹感が分かるようになるので飲む量が減るという話はよく聞きます。
もちろんそれもあったのですが、遊び飲みが始まってしまったのです。

以前は飲むことに一生懸命だったのに、飲むことに集中してないような感じになりました。
飲みながら、あちこちをキョロキョロ見回したり、手をムギュムギュ動かしてたり。ちょっと物音がするだけで興味がそっちにいってしまい、乳首をプイっと外してしまいます。
もう一度飲ませようとしても、えび反りで嫌がります。
一時的なことかと思っていましたが、それ以来ずっと遊び飲みは続いています。

「どうして飲んでくれないのー??」と何とか飲ませようと必死になっていたこともありました。
おっぱいが足りなくて体重が減っちゃうかも…という不安がやっぱりあったんだと思います。飲んでくれないとそれがストレスに感じることもありました。

でも、飲ませようと必死になっているのが息子にも分かるんでしょうね。必死に飲ませようとすればするほど、おもしろがって飲まなかったような気がします(^^;)

なので、体重が減らない限りは飲む量はあまり気にせず、好きなだけ飲ませることにしました。
そうするとかなり気が楽になりました。

実際、ものすごくおなかが空いてる時は遊び飲みなんてする余裕がないってくらいゴクゴク飲んでいるので、それでも問題なさそうです。
あまりにも飲んでくれなくて心配な時は、眠たそうな時を狙って授乳していました。眠い時や夜、夜中はわりとよく飲んでくれます。

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生後5ヶ月〜とうとう乳腺炎に〜

自分には縁がないものと思っていた乳腺炎。
ですが、どうやら私のお乳は詰まりやすいタイプだったようです。
息子が5ヶ月半の時に離乳食を開始し、それ以来おっぱいトラブルに悩まされる事となりました。
初めて乳腺炎になったのが、離乳食開始から10日ほど経った頃でした。

1日目 晩

右胸の下あたりに筋肉痛のような痛みあり。
見た目はなんともないが、触ってみるとなんとなくしこりのようなものが…。
以前にも2、3度、詰まりかかった時に同じような症状になったことがありましたが頻回授乳で良くなったので、今回も様子をみることにしました。
フットボール抱きで3時間おきに授乳。自分でも搾乳&乳管開通マッサージをしました。

2日目

AM3時ごろ授乳のために起きると、少し痛みが強くなっていました。でも、見た目には腫れている様子はありません。
夫が作ってくれたじゃがいも湿布と3時間おきの授乳で様子を見ることに。

その日の夕方、ぐずっている息子をあやしている途中で体のだるさと寒気を感じ、熱を測ってみると37.6度。
しこりの部分を見てみると、うっすらと赤みが。そして、さわると痛い状態。

熱は見る見る上がり、38.5度に。授乳と搾乳だけは何とか頑張りました。
葛根湯を飲み、冷えピタを胸とおでこに貼って就寝(じゃがいも湿布は効力がなくなってそうだったので冷えピタに変えました。後から知ったのですが、じゃがいも湿布は3時間おきに 取り替える必要があるそうです^^;)。

3日目

葛根湯が効いたらしく、朝起きて熱を測ってみると37度台に。
が、前日の高熱のせいか、悪寒とだるさがひどく、頭痛、関節痛も。
乳腺炎の痛みはまだあるが、少しマシになっていたので、変わらず葛根湯の服用と頻回授乳を続けることにしました。
冷えピタはあまり効き目がないと判断し、小さな保冷剤をガーゼでグルグルと包んだものを胸に当てて横になっていました。
夕方にはほぼ平熱に。

4日目

胸の痛みもだいぶ軽くなってきたが、しこりと赤みはまだ残っているので、近所の母乳相談室に電話をし、マッサージを受けに行きました。
どうやらしこり以外の部分もあちこち詰まりかかっていたようで、しっかりマッサージしてもらいました。

母乳相談室の助産師さんによると、離乳食が始まってから数ヶ月は特に、トラブルが増えるそうです。
だんだん飲む量が減ってくるので、分泌がそれに合わなくなってトラブルを起こすケースが多いらしく、これから5ヶ月が山場だと言われました。
結局その日には完全にしこりはとれませんでしたが、ずいぶん小さくなりました。
脂っこいものや甘いものを控えるなど食事に気をつけて、いただいたアロマオイルの湿布を2〜3日続けているとそのうちしこりはなくなっていました。
母乳マッサージは、マッサージ、カウンセリングの時間合わせて約30分、3500円でした(そして湿布用のアロマオイル代が別に+1000円)。
おっぱいメンテナンスもかねて2、3ヶ月に1回マッサージをしてもらうのもいいのかもしれません。

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生後6ヶ月〜1歳〜トラブルと戦った半年間〜

離乳食が始まって以来、おっぱいトラブルの連続でした。
1、2ヶ月に1回は乳腺炎になり、乳腺炎にまでは至らずともしこりができたり乳管が詰まったりはしょっちゅう。
自分でも詰まりやすいということは自覚していたので、食事には十分気をつけていました。脂っこいものは避け、煮物などの和食を中心にしていたし、甘いものも極力控えていました。
また、体調がすぐれない時にもトラブルが起きやすかったので、睡眠時間は十分にとり、健康管理にも気をつけていました。

自分でできるメンテナンスにも気を配っていました。
息子は離乳食をよく食べるほうで、母乳をあまり飲まなくなっていたのですが、母乳の分泌はあまり減らないまま。確実に飲み残しがあります。
毎日寝る前には入念にチェックして残乳を搾っていました。

それでも、やっぱりトラブルを起こしてしまうんですよね。
例えば、ちょっと睡眠不足が続いた時。風邪をひいて体力が落ちていた時。
トラブル予防のために努力しているはずなのに、しこりが一つ消えては別のところにまた一つ…という感じで精神的に参ってしまいました。

乳腺炎になるのが怖くて必要以上に授乳してしまい、授乳の時間も不規則になりがちだったし、離乳食も以前より食べなくなってしまったこともありました。
授乳間隔が開くと張ってくるので息子とも3時間以上離れられず、たまには1人の時間が持ちたいとストレスに感じたりもしました。

身体的にも精神的にもおっぱいに縛られているような気がして、「いっそのことおっぱいなんて出なければもっと楽なのに」と思ってしまったり。おっぱいの事がなければ好きなものも甘いものも食べられるし、休日は夫に息子を任せて半日外出することだってできる。毎日の搾乳で肩こりに悩まされなくても済む。そんな風に考えてしまう自分がいました。
そして今度は、そんなダメな自分に対して自己嫌悪に陥ってしまう…と堂々巡りの状態でした。

卒乳のことも気がかりでした。
離乳食も後期になると、息子はあまり母乳を飲まなくなっていました。あまりおっぱいには執着していない感じです。
でも、私のおっぱいはそんなのお構いなしでどんどん出てきます。
卒乳が遠い遠い未来のことのように思えました。

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1歳0ヶ月〜1日1回に〜

1ヶ月半くらい前は1日5〜6回だったおっぱいが、グンと回数が減って1日1回になりました。

その頃の息子はあまりおっぱいに執着してないみたいで、欲しがってなくてもこっちが「おっぱい飲もうか〜」と誘っていたんですが、その誘いにもあまりのってくれなくなりました。
唯一欲しがるのは、お昼寝の時と甘えたい時。

そして私のおっぱいの状態はというと、不思議な事に生理再開以来あまり張らなくなってきました。
あんなに出すぎて悩んでたのが嘘のようです。
授乳1日1回のみ、夜の搾乳もしなくても平気になりました。

いざこうやって授乳回数が減ってしまうと複雑なものです。
トラブルにうんざりしてはいたけど、でも授乳タイムは大好きな時間だったので、この幸せな時間が1日1回になってしまい、ちょっと寂しい気持ちです。

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1歳1ヶ月〜卒乳〜

ここ1ヶ月ほどは1日1回お昼寝前のみの授乳でしたが、その時さえもあまり飲まなくなりました。
片乳しか飲まなかったり、1分くらいでやめてしまったり。
しかも、息子の方から欲しがることが全くなくなり、私から「おっぱいだよ〜」って誘ってる感じです。
そろそろ卒乳の時期なのかなぁと思いつつ、あとは私の決心次第という状態でした。(いざ卒乳ってなると、寂しくてなかなか踏ん切りがつかないものです…)

そしてついに、息子が全くと言っていいほどおっぱいを飲まなくなりました。
くわえても、5秒くらい吸ったかと思ったら噛んで終わり。
あとはどんなに私が迫っても、プイっと向こうを向いて断固として拒否。

ある日はくわえたとたんにプッと離し、笑いながら逃げて行き、またある日は全然飲まなかったので、「じゃあおっぱいナイナイするよ〜」と言っておっぱいをしまったら、「ウフフフ♪」と笑っていました。

複雑です…。
とうとう来るべき時が来てしまったかという感じ。
私の心の準備ができる前に、セイはこんなにも成長してたんですね。

もう一度だけ、最後にゴクゴクとおっぱいを飲んでるセイの横顔が見たいけど、それは私のわがままだ。そう思い、そのままおっぱい生活を終わりにすることにしました。

卒乳後のおっぱいの状態はというと、極めて良好。
授乳中はトラブル続きだったので、きっと卒乳する時も何らかのトラブルがあることは覚悟していたのですが、全く問題なし。
きっと、自然な形での卒乳だったからだと思います。少しずつ授乳回数が減っていき、母乳の分泌も抑えられていたと思うし、特に最後の方はあまり母乳が出ていない状態でした。

あんなにたくさん出ていて悩みに悩んだ半年間でしたが、あっけなく出なくなるものです(笑)
トラブルもなく、息子も満足のいく形で無事におっぱい生活を終えることができて本当に良かったです。

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